先日、Google検索によって僕のブログが表示された人が、どういった検索ワードでひっかかっているのかを調査してみたことがあります。
一番目に検索されていたのが「期間工 fire」だったのですが、次に検索されていたのが「期間工 底辺」というワード。
やはり期間工なんてしょせん社会の底辺なんだ。
人生負け組のやつが行き着く場所なんだ。
そんな心境で検索しているのかどうかは知りませんが、「期間工 底辺」で検索している以上、何かしら知りたいことがあって検索をかけているはず。
おそらく僕が思うに、そのワードで検索をかけている人たちというのは、
「期間工という仕事をしている自分に対して疑問を抱いている」
もしくは、
「期間工をやろうか悩んでいるが、そんなもん底辺がやる仕事だ」
と、偏見が拭えないでいるのが理由ではないかと。
今回は期間工が底辺と言われるゆえんと、本当の底辺とはどういう人のことを指すのかについて記事にしたいと思います。
本当の底辺は、目標もなく貯金もなく、ダラダラと期間工を続けている人

結論から先に書きたいと思います。
僕が思う「期間工 底辺」に該当する人というのは、「具体的な目標もなく、まともに貯金もせずに、ただ漫然と期間工を続けている人たち」のことだと思います。
期間工というのは、あくまでも期間限定の働き方です。
どうあがいても稼げる金額は頭打ちになってきますし、どれだけ打診しても「2年11ヶ月」経過すれば容赦なくクビを切られてしまいます。
そして会社の経営が悪化したり、人件費を削減しようというときに、真っ先に候補として挙がるのが期間工です。
たしかに期間工は稼げます。
正社員と違って気楽に働けますし、自由をある程度確保できて、スキルや経験も不問で、健康であれば誰でも働けます。
ですが、「安定」という観点でみると、やはり期間工という働き方は弱い立場にあります。
そこで真っ先に危ないのが、期間工という楽で大きく稼げる働き方に甘えて、全く貯金しようとせずに、将来の見通しも考えず、ただ漫然と期間工を続けている人たちです。
「宵越しの金は持たないスタイル」で、金を使い切ってしまっても、また期間工で稼げばいいや、とあぐらをかいている人たちこそが、本当の底辺だと思っています。
もちろん、それは正社員であっても同じことが言えます。
正社員として安定した働き方をしていても、昇給やボーナスに甘えて支出を拡大していては、当然貯金もできませんし、日々会社に使役されるだけの社畜、いわゆる「ラットレース」になります。
ですから、期間工だから底辺と言いたいのではなく、期間限定で雇用が不安定な働き方なのにも係わらず、将来の目標もなく貯金もしていないというのが、底辺に拍車をかけてしまっていると言いたいのです。
貯金しているか、割り切って期間工をやっているならまだセーフ

「将来の目標はないけど、とりあえず貯金はしている」
という人や、逆に、
「将来の目標のために、その足がかりとして期間工をやっている」
という人なら、まだ救いがあると思います。
なぜなら先にも書いた通り、「期間工」というのは、雇用が非常に不安定な働き方です。
本人にいくらやる気があって、更新を希望していたとしても、企業の業績が悪くなり、人件費を削減しようとなった際に、真っ先にターゲットにされてしまいます。
ですから、長期目線で考えると、正社員と比べた際に「安定」という観点では非常に弱い立場にあります。
その点を重々理解し、企業が非正規を都合よく利用しているように、逆に自らも「期間工」という働き方をうまいこと利用して、夢や目標を最短コースで叶えようとしているのなら、それは非常に賢い選択だと思います。
また、特に目標はなくても、とりあえずまとまった貯金を貯められている、という場合においても同様です。
なぜなら、急に会社に契約を切られて無職となった場合でも、まとまった貯金があれば気長に転職活動を行えます。
しばらく身体を休めたいのであれば、ニート生活という長い「人生の夏休み」を謳歌することだってできます。

つまりまとまった貯金があれば、人生において幅広い選択肢を手にする権利が得られる、ということなんです。
ですが、もしまとまった貯金がなければ、企業にクビを切られた瞬間に生活の継続が困難となってしまいます。
言い換えれば、企業に首根っこを掴まれた状態で、人生を過ごしているようなものです。
ですから、人生における選択肢を広げる意味でも、例え目標があろうとなかろうと、貯金だけは絶対にしておかなければならないんです。
でも、「お金を貯めようと思って期間工になったのに、なぜか貯金が貯まらない!」という人も一定数います。
そこで重要になってくるのが「貯蓄率」という考え方になるわけです。
20万円の手取りのうち、いくら貯金に回せるか?

期間工の最大の特権として挙げられるのが、「寮に住めば家賃や光熱費がタダ!」という点です。
例えば僕の場合で言うと、スバル→トヨタと、もうかれこれ3年4ヶ月も寮生活を送っているわけなんですが、これを仮に賃貸に住んで、職場まで電車通勤していたとすると、これぐらいの生活費がかかっていたわけです。
家賃 | 6万円 |
光熱費 | 1万円 |
電車定期代 | 1万円 |
月合計 | 8万円 |
3年4ヶ月 | 8万円×40ヶ月 = 320万円 |
これを全て貯金に当てれば、丸々300万以上の口座残高が確保できる、ということになります。
ただしこれはあくまでも、3年4ヶ月という長期で考えた場合の数字です。
本当に重要なのは、この節約効果を、毎月決まった給料を貰いながら継続することができるか?という点です。
ここで貯金の意思が弱い人ほど、金が大量に余っているからと調子に乗って、パチンコや風俗などの娯楽費に散財してしまいます。
僕であれば20万円の手取りだった場合、毎月の生活費は5万円で済むため、残りの15万円を貯蓄や資産運用に回すことが可能です。
逆に僕が寮ではなく賃貸に住んでいて、20万円のうち、15万円を生活費に使い、5万円だけを貯蓄に当てていた場合は、貯蓄率が「25%」ということになります。
もちろん、寮に住んでいて生活コストを抑えていたとしても、20万のうち18万を生活費や娯楽費に使い、2万円だけを貯蓄に当てていたなら、貯蓄率はたったの「10%」となってしまいます。
要するに何が言いたいかというと、いくら寮に住んで生活コストが抑えられようとも、入社祝い金や満了金で多額のお金が手に入ろうとも、貯蓄率が低ければ、その人は期間工をいつまでやっても一向にお金が貯まらないということです。
借金があるやつは、フルパワーで返済しろ!!

ここまでは、あえて「借金がない人」に焦点を当てて書いてきました。
ですが、もしこれを読んでいる方の中に借金をしている人がいるのなら、一刻も早く期間工で完済を目指すことを強く推奨します!!
借金があり、かつそれを返済するために期間工を日々頑張っているのならまだマシなんですが、もしそれを放置しているというのなら間違いなくド底辺です。
これは僕も、当初は借金を返済するために期間工という道に進んだ経緯があるので言えることなのですが、借金は心の負のパワーを増大させる魔力みたいなものがあります。
それを返済するためだけに働いている日々というのは、ひどく辛く、虚しく、そしてイライラするものです。
まるで自分の人生という命のロウソクを、赤の他人に握られているような感覚です。
でも、その借金というのは誰のせいでもなく、自分自身が生み出したものです。
後先考えずに安易に借金したから。
すぐに返済しようと思っていたけど、ずるずる後回しにしてしまい、気づけば返済不能の額になっていた、などなど。
それはとどのつまり、まとまった貯金が無かったからそうなってしまったという、自己責任の何者でもありません。
この借金が残っている状態で、心の安定を図ろうとしても、そりゃ無理です。
僕だって借金を返済しながら働いていたスバルの1年間は、毎日が空虚そのものでした。
はっきり言って、借金があるうちは、貯蓄率がどうだなどというのは関係ありません。
ギリギリまで生活費を切り詰めて、「ドラゴンボールのセル編の少年悟飯」ばりのフルパワーで返済に努めてください。
そしてもし、無事に完済まで果たすことができたならば、「借金を無事完済した!」というその経験は、きっとかけがえのない財産となるはずです。
今後の人生において、愚かな借金やローンを組んで、また同じ過ちを繰り返す、ということはなくなるでしょう。
おわりに

ここまで偉そうに書いてきましたが、正直、
「夢も目標もないし、貯金も全然してないけど、別に人生に不満はない」
という人がいるのなら、それはそれでいいと思います。
だってそういう人は、その生き方で満足しているのであって、きっと「期間工 底辺」なんてGoogle検索することも今後ないんでしょうから。
でも、「期間工 底辺」と検索をかけている人は、きっと心のどこかしらで、今の自分の境遇に疑問を抱いて検索をかけているに違いありません。
それが借金によるものなら言わずもがなですが、もし「貯金がないから」、「社員よりも悪い待遇で働いてるから」というのであれば、それは解釈や今後の行動によって変えられます。
貯金がないということがネックならば、「貯蓄率」を意識して貯金を増やし、人生の選択肢を広げるということを意識してみてください。
「俺はこれだけまとまった貯金があるんだから、同世代で比べたら勝ち組だ!」という、自己肯定感に繋がります。
社員よりも悪い待遇だから負け組だ、というのならば、35年の住宅ローンを抱えながら、毎月2万円の小遣いでやりくりしている社員と比べてみて下さい。
「ボーナスがあるから」、「退職金があるから」と、生活レベルを上げて困窮している社員がいたのなら、生活コストが抑えられ、毎月75%を貯蓄に当てられる期間工の方が、よっぽど勝ち組になれる可能性を秘めています。
まー要するに何が言いたいかというと、期間工だろうが、社員だろうが、底辺かそうでないかは人によるって話しです。
少なくとも、僕は期間工をやっていなければ、今も借金200万以上を抱えていてくすぶっていたでしょうし、
人生で初めて貯蓄300万を超えるという夢のようなことも達成できていなかったでしょう。
期間工だけに限らず、世間の風評など気にせずに、自分が今後どうしていきたいかを考えていくことが、一番重要なのではないでしょうか。
それでは!
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