この記事を書いている僕は今、33歳です。
今思えば、僕の20代の頃は超ウルトラハイパーど底辺でした。
岩手県の超ド田舎出身で、なにを血迷ったか高校卒業と同時に声優を目指して東京へと上京。
こんなとこ。
専門学校に入学して芝居を勉強し、卒業後は小さい事務所に入って活動していたのですが所属から約2年で挫折。(クビになりました)
それからは派遣社員としてコールセンターで働いたり、声優ともう一つ迷っていたゲームクリエイターという職種にもチャレンジしてみたり。(これも挫折)
色んな会社を転々としていたら、気づいたら30代目前。
貯金はゼロ。
家賃や光熱費、電車代、専門学校での教育ローン、住民税や健康保険の支払いなど、なんやかんやでお金は吹き飛んでいき、10万円すら貯金できていませんでした。
それどころか、マッチングアプリで知り合った女性とのデート代を捻出するために初めてキャッシングを利用してしまい、それからは雪だるま式に借金が膨らんでいきました。

まだ専門学校の教育ローンも返済し終えていなかったので、キャッシングの返済とのダブルパンチです。
そのうち家賃も払えなくなり、教育ローンと、キャッシングの返済も滞るようになって、色んな会社から催促の電話が一日に何度も来てました。
家賃の安いところに引っ越そうにも、引っ越し代すら作れない始末。
人生完全に詰んでました。
かといって自殺する勇気もないので、どうすればこの状況を根本的に変えられるか、せめて普通の生活が送れないかを本を読んだりして考えてみました。
答えは至極簡単でした。
支出を極限まで抑えればいいんです。
家賃を払わなくていい環境。
光熱費を払わなくていい環境。
交通費を払わなくていい環境。
そうだ、会社で用意してる寮に住み込みで働けばいいんだ!
さらにその仕事が高給であれば、爆速でお金が貯まっていくはず。
ネットで寮を用意している仕事を探してみたら、「期間工」という仕事があるのを知りました。
今思えば、そこが人生が好転し始めたターニングポイントでした。
スバルの期間工へ応募

といってもためらいはありました。
工場で働くって、いかにも底辺なイメージがあったからです。(失礼クソ野郎)
いわゆる「3K」というやつで、臭い、汚い、キツイ、のイメージ。(あと給料安い?)
毎日油まみれになって、職場の人もがさつで怒鳴ってばっかのイメージで、潔癖症で人見知りの僕からすればすごい抵抗がありました。
でもそれを差し引いても僕を引きつけるものがありました。
寮に住んで家賃、光熱費を払わなくていいこと。
送迎バスがあるから交通費を払わなくていいこと。
入社祝い金や、満了金など、お金がたくさんもらえること。
どうせもう人生詰んでるんだしと、半ば開き直る気持ちで、当時住んでいた千葉から近かったのと、昔から車のデザインが好きだったスバルで働いてみることにしました。
全てを捨てて期間工の道へ

期間工に応募して寮に住む以上、持ち物は最低限でなければなりません。
バッグひとつで現地に向かう必要があるので、ベッドや冷蔵庫、テレビなんてとても持ち込めません。(当然車なんて持ってないし。てか免許すらねえ)
ので、当時使っていた家具は全て業者に引き取ってもらいました。
今思えばすごい思い切った行動したなと思います。
一気にミニマリストになった気分です。
というか今の時代ならスマホさえあればなんでもできますからね。
映画も見れるしゲームもできるし、買い物だってできちゃう。
冷蔵庫やテレビだって、会社が用意してくれてるんですから。
むしろ捨てられないものを持ちすぎていると、かえって身動きできなくなって、行動が制限されちゃうっていうのをこのとき改めて痛感しました。
たいして愛着もないベッドやソファーなんかより、借金を返済して、貯金を増やし、経済的自由を得られたほうがよっぽどいいです。
かくして文字通り身軽になった僕は、スバルの総本山である「群馬県」へと赴任。
通称「グンマー帝国」へと足を踏み入れたのでした。
気づけば借金200万を完済

そういえば借金の具体的な金額言ってませんでした。
↑にもう書いてますが「200万円」です。
いや、正確には250万ちょいだったかな?
専門学校の学費ローンと、キャッシングのダブルアタックでみるみる返済が滞り、気づけば返済不可能な金額になってました。
でも期間工として働くようになってからというもの、それからは毎日のように決められた作業を黙々とこなしていたら、200万以上あった借金も見事完済。
もちろん気づいたらあっという間に完済できましたよ!なんて簡単にいう気はないです。
でも毎月自由へと確実に近づいているという感覚が、僕の借金完済へと推し進めた強力な原動力となっていました。
だって今まではどう節約を頑張っても1ヶ月に2万円ぐらいのお金しか残らなかったんですよ?
手取りが20万だとしても、そこから、
家賃7万円(千葉県の平均的な一人暮らし1K部屋)
光熱費1万円
学費ローン3万円
食費4万円(職場の昼飯代1万円含む)
電車定期代1万円
日用品1万円
スマホ・通信費1万円
ほら、もうこの時点でマイナス18万円なんで、もう2万円しか残ってない。
しかもこの2万円を毎月貯金にあてたとしても、6月にやってくる住民税や、家賃の更新料であっという間に消えてなくなる。
結婚なんてできるわけないし、デート代を作るためにキャッシングするはめになるのも当然です(それはてめえが悪い)
こんなんで貯金しろ!とか投資しろ!とか言われても無理に決まってるじゃないですか。
しかも僕にはそれ以前に現実的に返済できるとも思えない借金もあったし。
貯金・投資の本とか読むたびに「うるせえーわボケ。こっちはそんなこと考える余裕すらねえんだよ。」って思ってました。
でもこれが期間工になってからというもの、家賃の7万円はゼロ。光熱費1万円もゼロ。電車定期代もゼロ。食費も食堂で済ませれば月に合計2万円程度。
ひと月に10万円以上ものお金が浮いて、しかも残業や休日出勤が多いときなら手取りで25万超えるときもざらでした。
もちろん仕事やだなー。。もう辞めちまいたいなー。。って思うこともありましたけど、何度もいうように僕にはもうあとがありませんでした。
全てを捨てて期間工になった以上、これを続けて人生巻き返すしかなかったんです。
人生がいい方向に変わり始めた

そんなこんなで期間工生活を続けること、はや1年。
ちびちびと借金を返済していたのですが、1年経って満了金をもらったタイミングで残っていた借金を一気に完済・撃滅・粉砕することができました。
借金を完済した人なら分かってもらえると思いますが、貯金が200万貯まったぜ!ていう達成感よりも、借金200万完済したときのほうが達成感・幸福感が半端ないです。
桃鉄で例えれば、キングボンビーがいなくなって、キングデビルカードが全て消えてなくなった感覚です。
そこからというもの、借金を返済するために!という気持ちで働いていたので、結構不満たらたらでイライラするときもあったんですが、ふっと肩の荷がおりた、というか肩から翼が生えたように気が楽になりました。
それからも期間工生活を1年継続してお金をため、さらに投資にもチャレンジすることができました。
そろそろ自動車の免許をとりたかったのと、次はトヨタで働いてみたいとも思っていたので、約2年お世話になったスバルを退職。
んで、今はというとトヨタで期間工として働いています。
2022年4月現在。今持っている資産は約250万円。
マイナスをそっくり省いて、200万円超えの資産を有するまでになりました。
こんなこと数年前まで想像もできませんでした。
借金なんてどうせもう死ぬまで返済できないんだ。もうどうにでもなれ、って半ばやけくそになってました。
でも全てを捨てて期間工として路線変更して、たかが2,3年やっただけでこれです。
いやあー、自殺しなくてよかったよかった。もうけもうけ。
仕事だけでなく、ブログさえも何度も挫折してるダメ人間の僕ですらここまで再起を図れたんです。
僕と同じような経験をして苦しんでいる人が、この記事を見たことがきっかけで期間工として働き、同じように人生逆転できれば。。
まあ悪い気はしないね。うん。
お金があれば人生の選択肢が増える

世の中金じゃない!!って豪語する人いますよね?
あれ何なんですか?
僕から言わせれば、じゃあお前の金全部没収して、僕と同じように借金が雪だるま式に増えてく状況にしても同じこと言えんのか?って思っちゃいます。
確かにお金じゃ買えないものってあると思いますよ?
例えばなんだろうな。。
家族との絆?ペットとの愛情?夢?
でもそれって金がまったくなくても成り立つんですか?
家族との生活もお金がなければ継続できないですよね?
持ち家が差し押さえになったら家族散り散りで露頭に迷います。
ペットへの餌はどうするんです?雑草でも食わせるんですか?飼い主に懐いてくれないよそれじゃ。
夢叶えるのも大抵は軍資金として金が必要です。世界旅行するにも金がある、ないで体験できる幅に制限がかかりますし、期間だって限られる。
僕が思うに、お金が人生の全てであるってのには賛成できないけど、でもお金があれば人生の選択肢が増えるので、幸福な人生を歩める確率が上がるんじゃないかと思ってます。
仕事を選ぶときだって、年収気にしなくてよくなります。
むしろ不労所得があれば、働くか、働かないかを選ぶこともできる。
なにを食べるか、どこに住むか、誰と過ごすか。
これらの選択肢を選ぶときにお金って必ずといっていいほどついて回ります。
お金の本で書いてあった言葉ですが、人間にとっての最高のご褒美は「経済的自由」です。
それに比べれば、高価な服を買っただの、豪華な家に住んでるだのは些細なことだと。
まともなスキルも職歴もない僕の場合は、そこに至る最速の方法が期間工として働くことでした。
僕の夢は経済的自由を得ること。
そう、巷でよく言われてる「FIRE」ってやつです。

投資によって得られる収益だけで生活をすることが、今の僕の最終目標です。
仮に100%それだけで生活できなくても、週に2、3回軽くアルバイトすればやっていけるぐらいになれれば大往生です。
そんな目標を抱きながら、今も期間工として働き、毎月節約してめちゃくそに余ったお金を投資信託につみたて、つみたて。
来月、来年ですぐ達成できる目標ではないですが、今までの無理ゲー人生に比べれば圧倒的に現実味がある選択肢を選んでるつもりです。
なんか期間工として働くようになってからというもの、人生の道筋がはっきりした感じがします。
ああ、このペースでこのぐらいの長さ働けば目標達成できるなーみたいな。
今までは光が全くない漆黒の闇をあかりも持たずに彷徨ってた感じでしたからね。
まだまだFIREには程遠いので、もうしばらくこの期間工生活を続けるつもりです。
それでは。
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